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専門コラム 「週間ルーセント通信」 第59話 商品開発と用途開発

製造業に限らず全ての企業は、成長し続けるために常に新しい商品や
サービスを提供していく必要があります。
ですから多くの会社では日々新しい商品開発に多くのリソースを割いています。
商品開発で成功するには、マーケットのニーズを汲み取ることだ、とよく言われます。
耳で聞くともっともらしい言葉です。しかし、いざ実践しようとすると、

– どのマーケットを狙うのか?

– そのマーケットはどこにあるのか?

– どうやって調べればいいの?

– 新商品にいくら払ってくれるの?

など、具体的なことはわからないことだらけです。
その結果、ポイントがずれた情報にもとづいて商品開発に着手し、
コストをかけて商品化はできたとしても、目論んだような営業結果に
結びつかない。ということが起きてしまいます。

では、商品開発に失敗しないために必要なことは何でしょうか?
それは、商品開発の段階から、その商品の用途開発を念頭においておくことです。
先程の「どのマーケットを狙うの?」「どうやって調べればいいの?」といった
疑問の答えを探るには、その商品の用途を決めることがヒントになります。

自社のユニークな技術を使った新商品は、どういう使われ方をすれば、
どんなメリットを提供できるのか。
そのメリットを高く評価してくれる用途は何か?
その用途でのプレーヤーはどんな企業か?
それは、従来から使われている用途の延長かもしれませんし、一回り外の
関連製品かもしれません。

いずれにしろその用途を決めることで、市場もクリアになるし、
どこで何を調査すれば良いのか、どこからニーズを汲み取るべきかが
見えてきます。
そして、その市場のプレーヤーの情報を集めたり、直接アクセスすることで、
ニーズに対する困り具合がわかります。
困り具合がわかれば、その解決にどのくらいの対価が払えるか?
現行品や代替策との比較ができるようになります。
その上で、用途開発を共同して進めることができれば、そこから自社の
商品開発に、正しいインプットを入れることができます。

このように、用途開発を視野に入れて商品開発を進めることで、結果的に
きちんと刈り取りができる、失敗しない商品開発が可能になります。
自社の開発チームだけで、ユニーク技術中心、それありきで商品開発を進めるのは、
リスクが大きいと言えるでしょう。