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専門コラム 「週間ルーセント通信」 第42話 無限の可能性を持つ新技術を利益に変換するには

ビジネスの世界では、日々新しい技術や部品などが開発されています。
ある分野で画期的な新しい要素技術などが開発された時によく使われる言葉に、
「この技術の可能性は無限大です」というのがあります。おそらく何度か聞いた
ことがあると思います。

例えば、すべてのモノがインターネットにつながるIoTなどが良い例でしょう。
パソコンやスマホなどの情報機器だけでなく、エアコンや冷蔵庫といった白物
家電から自動車、はたまた自転車や時計に至るまで、インターネットに繋いで
データをやり取りしたり機器を遠隔操作したりできることから、確かに活用次第
ではその可能性は無限大でしょう。

可能性が無限大なら、そこでのビジネスチャンスや利益も、無限大に
なりそうですね。しかし、ことはそれほど簡単ではありません。
この無限大の可能性がある要素技術や製品の価値を、利益に変換するプロセスが
必要なのは、イメージできると思います。
つまり、無限大とも言われる可能性を現実のものにするためには、実際にその
要素技術や部品が最終製品の中に組み込まれて、市場で売買されて利用者に活用
されなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

そこでは、無限の可能性を持った要素技術をどう利用していくかという「用途開発」
が非常に大きなカギを握っているといえるでしょう。
では、その新しい要素技術を使った用途開発が多くの分野で積極的に進むように
するには、どうすればよいのでしょうか?
あなたが無限の可能性を持つ要素技術や部品を開発した企業の経営者だとして、
あなたに出来ること、すべきことは、どんなことがあるのでしょうか?

それはマーケティングです。もっと言えば、テクニカルマーケティングとしての
情報発信です。さらに表現を変えれば、その要素技術や製品で何が出来るのか、
どんなメリットがあるのか、いままでできなかったことができるようになるのか、
いままでより効率よくできるようになるのか、デメリットは何か、費用対効果は、
などを噛み砕いて「わかりやすく」情報発信することです。
それも相手によって「わかりやすく」の捉え方を最適化する必要がありますし、
見せる「場」も工夫しなければなりません。

この「見せ方」「情報発信」を考えることが「マーケティング」であり、
一般に言われる「営業」とは別の活動です。マーケティングの戦略づくりが
出来るようになると、「可能性は無限大」といった漠然とした状態から一歩進んで、
あなたが持つ可能性は無限大の要素技術や部品を、具体的なビジネスにうまく
変換することも出来るようになります。
ただ、マーケティングというと言葉に惑わされてしまいますので、ここで書いた
ように「見せる技術」とか「用途開発を促す方法」と置き換えると理解しやすい
のではないでしょうか?

是非この「見せる技術」とか「用途開発を促す方法」という視点で自社が
取るべき戦略を考えてみてください。
これは革新的な発明や、無限の可能性を持つような要素技術に限ったことでは
ありません。既存技術であっても、マーケティングを正しく行うことで、
新しい用途開発を促進することはできます。
そしてそれが、手元の技術を利益に変換する方法です。