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専門コラム 「週間ルーセント通信」 第10話 代替技術で見せ方を考える

カタログでもホームページでも、様々な場面で
自社が持つ技術力についてアピールする必要があります。
しかし作り手目線の一般的・技術的な宣伝メッセージしか
出来ていなければ、業界知識や普段の技術視点が違う潜在顧客には
その技術の良さは伝わりませんし、どんな利用の仕方ができるか
想像することも困難です。

今回は、自社が持つコア技術の特徴や価値を
理解してもらうときに使える、1つの切り口を解説いたしましょう。
技術によって使えるケース、使えないケースがありますが、
使えるケースであればストンとベネフィットが腹に落ちてきます。
それは、この質問について考えることです。

「その技術が無かった場合、なにか他の技術や手段で
置き換えできるのか?代替出来るのか?」

もし答えが
「何を持ってしても置き換えできない」
というようなユニークな技術であれば、
それをわかりやすく伝えなければなりません。

例えば、最近流行りのディスプレイ技術に有機ELがあります。
この有機ELは、現在広く使われている液晶ディスプレイと違い、
自分で発光する自発光技術です。
ですので本当の「真っ黒」を表現することが出来ます。
液晶ディスプレイは自発光ではないので、映像を写すときには
裏からLEDなどで照明を当てなければなりません。
ですから完全な「真っ黒」をどうがんばっても表現できないのです。
なので一部の有機ELテレビなどでは、わざと黒を多用した
映像を移すことでそのユニークさをアピールしています。
わかりやすい見せ方です。

もし答えが
「代替技術で出来なくはないが、余計な工数がかかる」
の場合は、それをわかりやすく比較して
見せなければなりません。

例えば、ある工作機械で部品を搬送する工程で利用できる、
特殊な部品の加工・研磨の技術があるケースです。
従来の加工・研磨技術で搬送すると、どうしても特定の箇所で
部品の滞留が発生してしまうのですが、
この特殊な加工・研磨を使うことでこの滞留がなくなるというものです。

従来は滞留のために必要としていた、
設備を止めてメンテナンスするといった工数を省くことが
出来るという利益が生じます。
代替技術はありますが、それだと余計な工数がかかってしまう例です。
この場合は、この技術の価値として、この省いた工数を
人件費に置き換えたり納期に置き換えたりして
見せるのが効率的でしょう。

このように代替技術を考えることで、自社技術の価値を
どう見せるのが良いのか、改めてわかってくる場合があります。

あなたの会社が持つコア技術は、何かで代替できますか?